S3 Guideline Allergy Prevention(2022)
印刷頁64・71。妊娠中の多様でバランスのよい食事の推奨と、特定食品による予防についての根拠。
妊娠中のビタミンD、オメガ3、亜鉛などの栄養、そして地中海食のような全体的な食事パターンが、子どものアレルギーリスク低下と関連する可能性が示されています。ただし、個別の栄養素より、バランスの良い食事全体が重要という見方が強まっています。完全に予防できるわけではないので、気になることがあれば医師に相談してくださいね。
「これを食べれば絶対大丈夫」という食べ物はないので、完全な予防は難しいと考えておくことが大切です。複数の栄養を含むバランスの良い食事を心がけることが、気になることが強いときの第一歩です。過度なサプリメント摂取は必要ないので、医師や栄養士に相談しながら進めましょう。
妊娠中の食事の多様さと、子どもの食物アレルギーの少なさとの関連が報告されています。食品・栄養素やアレルギーの種類によって結果に差があります。
「妊娠中に特定の食品を食べると、子どものアレルギーを予防できる」という結論の信頼性は、現時点ではまだ高くありません。採用文献にはメタ分析やシステマティックレビューが多く含まれますが、食品・栄養素やアレルギーの種類によって結果に差があります。その中で、妊娠中に多様な食品を食べている人ほど、子どもの食物アレルギーが少ないという傾向が報告されています。
日々の食事で意識すべきは、青魚(オメガ3源)、卵、乳製品、色とりどりの野菜や果物、全粒穀物をバランスよく取り入れることです。サプリメントに頼るのではなく、まずは地中海食のような「健康的な食事パターン」を心がけることが基本です。妊娠中の栄養管理が気になる場合は、かかりつけ医や栄養士に相談し、自分の食事パターンが十分かどうかを一度確認しておくと安心です。
個別研究間での異なる定義や測定方法が結果に影響している可能性があります。また、多くの研究が先進国の妊婦を対象としており、食事内容や栄養状態が大きく異なる地域への一般化には限界があります。妊娠中の栄養と児のアレルギー発症の因果関係は、遺伝要因や出生後の環境など多くの交絡因子に左右されるため、特定の食べ物だけでアレルギーが予防できるわけではないことに注意が必要です。
2022年のアレルギー予防指針では、妊娠中は必要な栄養を満たす、多様でバランスのよい食事を勧めています。特定の食品を予防目的で積極的に食べるよう勧める根拠は、十分ではないとしています。
印刷頁64・71。妊娠中の多様でバランスのよい食事の推奨と、特定食品による予防についての根拠。
妊娠中の食事の多様さと子どもの食物アレルギーとの関連。
妊娠中の母体食が子どものアレルギー転帰に関連することを示すが、個別栄養素よりも全体的な食事パターンの研究が必要であることを強調している。
妊娠中の母体食指数がアレルギー性鼻炎、皮膚炎、喘息などの複数のアレルギー疾患と関連していることを初めて示した重要な知見。
S3ガイドラインのアレルギー予防に関する2022年改訂版で、妊娠中の栄養摂取を含めたエビデンスベースの推奨事項をまとめている。
メタ分析により、妊娠中のビタミンD、ビタミンE、亜鉛が小児喘息・喘鳴の予防に一貫して保護効果を示すことを報告。
母体プロバイオティクスおよび魚油補給がアレルギー性湿疹と食物アレルギー感作を軽減する可能性があることを示した。
地中海食、果物・野菜、魚、ビタミンD含有食の摂取が妊娠中のアレルギー予防に有益である可能性を示唆している。
妊娠中の遊離糖摂取がアレルギー発症と関連する可能性を示し、母体栄養ガイドラインに含めるべきことを提案。
地中海食の成分が食物アレルギー予防に有益である可能性を示す動物研究があるが、ヒト研究の蓄積が不足している。
セレン、亜鉛、ビタミンA・C・D・Eおよび果物・野菜、地中海食がアレルギー・喘息予防に支持的なエビデンスがある。
臍帯血のビタミンD高値が湿疹リスク低下と関連し、妊娠中・乳幼児期のビタミンD補給の効果確認にはさらなる試験が必要。
妊娠中の母体ビタミンD摂取が小児喘息と喘鳴のリスク低下と関連することをメタ分析で確認、保護効果を示唆。
妊娠中のオメガ3補給が食物アレルギー発症リスク低下と関連する一方、小児期補給では保護効果なしという重要な知見。
個別栄養素より全体的な食事多様性が重要であり、妊娠中・授乳期・乳幼児期の栄養がアレルギー予防に役割を果たす可能性。
妊娠中の食事パターン全体が個別栄養素より子どものアレルギーと関連し、複数の食事指標の評価が進められている。
母体栄養と乳幼児期の湿疹・食物アレルギーの関連を検討するシステマティックレビューで、個別成分より全体的アプローチを推奨。
食事多様性が食物アレルギー予防に保護的、炎症性食が早期喘息リスク増加に関連することを示す2025年の最新レビュー。
妊娠中の地中海食への遵守がエビデンス不足だが、子どもの健康有益効果を示唆し、公衆衛生戦略として推奨される。
妊娠中のビタミンA・C・E摂取が小児喘息・喘鳴リスク低下に部分的効果を示し、さらなる研究が必要であることを報告。
妊娠中の魚摂取はアレルギー転帰に影響しないが、乳幼児期の魚摂取がアレルギー保護効果を示す可能性がある。
妊娠中のオメガ3多価不飽和脂肪酸補給が全体的には湿疹予防効果なしだが、3歳以下の子どもで部分効果の可能性。
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